土笛と共に

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「魂」を伝える

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私が、↑写真の「弥生土笛(出雲笛)」を知ったのは今月の初旬でした。
プロデューサーの遊水氏から、「企画会議」をしたその夜、ご自宅に「弥生笛」があるのに気付かれ「これを志音に吹かせてみたらどうだろうか・・・」と、知らせて下さった。

見せて戴いた笛は大きさも形も鶏の玉子ソックリ。
恐る恐る歌口にそっと口を当て息を入れてみる。
「ボ~~!」と、竹の切り口に風が当たった時に出るような音が広がった。

音自体は直ぐに出たけど、オカリナとは違って入れた息の8割が外に逃げるので、「フー、フー!」と2~3度吹いただけで、もう頭がクラクラしてくる。
形は可愛いけど、こんなにも音出しが難しい楽器はとてもじゃないけど吹けそうにない・・・007.gif

遊水氏の期待に添えそうにない思いを抱いたまま眠りについた夜、何と、この笛が私の夢枕に現れたのです。
弥生笛@「お主に、この笛を吹かせるために彼に(遊水氏)たくしたのじゃぞ」
私@「今日、少し吹かせてもらいましたが、息の殆どが外に出るし、吹きこなす自信がありません。私に本当に吹ける日が来るのでしょうか?」
弥生笛@「お主なら吹けると思うたから彼に託したのじゃ。彼を信じよ!」
そう言ったところで目が覚めた

夢枕にまで現れてくれた笛、これは何かのお導きの何ものではないと思い、ネットで製作者を探し、コンタクトをとる。

その方の名は「樋野達夫」氏
何かに導かれるように、22日に樋野さんのお宅に伺いました。
島根県斐川町にお住まいの樋野さんは横笛の製作&演奏を主として活動されています。

26歳の時盲目の津軽三味線奏者「高橋竹山氏」との運命的な出会いにより、この世界に入られたという樋野さんは、奥さんと共に初対面の私を温かく迎えて下さり、今ある「笛楽器」のルーツから、演奏していく者としての心の在り方を丁寧に話して下り、その姿に感謝の思いで一杯でした。

「弥生土笛」は2000年前に山陰地方を中心に出土されてる楽器(大きさは3Lサイズの玉子程度1種のみ)2番目の石笛(縄文笛)は5000年も前のものだそうで、穴は貝が粘液を出して溶かしてできたものだそうです。
どちらも、その音色を聞くと太古の先人たちの思いが蘇ってくるよう。。。053.gif

樋野さん曰く「人間は言葉や文字で思いを伝えることを覚えました。確かに便利ではあるけど、言葉や文字はウソもつけるのです。だけど笛の音色は吹き手の正直な思いが音となって奏でられる。まさに魂の音と言えるのです。」2000年、5000年もの前に作られたこれらの笛を目の前にして、私も「笛楽器」にご縁を戴いた一人として、これらを後世に伝えて行く義務があると改めて思いました。

樋野さんは「どんな楽器でも、その楽器の知識を10しか知らなくて、その10を伝えようとするのと、100知ってる中で10~20を伝えて演奏するのでは心のゆとりが違うし、そのゆとりが音色に現れ、聴く人への心に響くのです」とも言われ、知識を学ぶ事の大事さも教えて下さいました。

樋野さんにお会いしたことによって、私の中で「オカリナ」に対する思いが根本的に変わりました。

笛楽器は「息=風」を通して奏でる楽器。
風、それは人の心「魂」なのです。
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by shion-ocarina | 2010-02-24 21:49
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オカリナ奏者「志音」オフィシャルブログ


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